星は歌う

〜占星術のこと〜

COLUMN

2021.0510

「占星術って、統計学だよね?」と友人に言われたことがあるけれど、たぶん、正しくは占星学です。

ルーツは紀元前の古代バビロニア(メソポタミア文明の一部)。新約聖書に記されている、キリストの誕生を祝ったという東方の三博士も、じつは占星術師だったとか。キリスト教系幼稚園出身のわたしは、後にこのことを知ってびっくりしました。クリスマスの生誕劇に登場する博士たちが、星の専門家だったとは。

テレビや雑誌でよく目にする星占いは、太陽星座がメインになっていますが、占星術はさらにフクザツで10個の天体が登場します。

どんな幼少期で(月)、なにを考え学び(水星)、なにが楽しくて(金星)、どんなテーマをかかげ(太陽)、どこに情熱をそそぎ(火星)なにを拡大して(木星)、どう努力して(土星)人生を歩んでいくか。さらに、天王星、海王星、冥王星は、個人や社会的な地位を越えたところに作用するといわれています。こうして見ると、セーラームーンのキャラ付けってよくできていますね。
この10天体が、牡羊座から魚座まで12星座(サイン)の領域を行き交う動きを、天体の配置図(ホロスコープ)にして読み解くのです。

わたしが西洋占星術を学んだのは2015年。月一回、一年かけて基礎講座を修了し、その後先生が沖縄に引っ越してしまって、あとはゆる~く独学です。
その当時から、占星術界隈では「2020年に大きな変化がある」とささやかれていました。いわゆる、地の時代から風の時代への移行です。

なにが起こるのかドキドキしていたら、まさかのパンデミック。 たしかに、わたしたちの生活スタイルや意識は変化せざるを得ませんでした。
これも星々の影響なのか、メッセージというべきか……。

では、なぜ天体の動きが、個人の人生や世界情勢とシンクロするのでしょう。
これは推測ですが、音(周波数)が関係しているのではないかと思っています。惑星には固有の周波数があり、NASAが録音したスペースサウンドは、ゾワッとしてどこか魅惑的です。
宇宙から届く星々の歌声は、耳で拾えなくても、カラダの細胞や、大地や水や、命ひとつひとつと共鳴しあっている。古代の賢人たちはそれに気づいて、占星術を編み出したのではないでしょうか。

ロマンチックで役に立つ。占星術にふれると、視野がぐんと広がって、悩みや葛藤を宇宙から眺めるような、ちょっぴりワンダーな感覚です。
星のこと、占星術のこと、また綴りたいと思います。



※スペースサウンドはyoutubeの「NASA Space Sounds」で聴けます。

ek旅が好き。のんびりも好き。日々のくらしをよりよく、すこやかに愉しむヒントをお届けできればうれしいです。

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