わたしにも環境にもやさしい、固形シャンプーという波の前にたって

 

COLUMN

2021.0512

シャンプーって結局なにがいいんだろう?

特に定番やお気に入りもみつけられず、なんとなく選んで使ってみて、また変えて、ふらふらとここまできてしまいました。

わたしのシャンプー遍歴を書き出してみますと、20代前半まではあまりこだわりもなく、いわゆるドラッグストアですこし良さそうなものを調達。20代中頃からオーガニックなどに興味を持ち、石鹸シャンプーを試すも、いい香りのものがなく、きしきしする感じもあって、お風呂タイムがぜんぜん楽しくならず挫折しました。その他のオーガニック系も高いものが多く、続けにくいし見つけにくい印象がありました。30代にはいってからは、世の中ではすっかりノンシリコンが主流に。あの石油っぽいパールがかったシャンプーが少なくなっていき、ちょっぴりオーガニック成分つかってますよという、言葉を選ばずに言うならば、自然派に片足をつっこんだような商品が並ぶようになりました。それでも、何も気を使ってないよりはいいのかなと理由で、そこからその時々に目に止まったものを使っていました。

でも、なんとなく、どれもこれも代わり映えないんです。劇的によくもなければ、わるくもない。

そしてこの頃、シャンプーは詰め替えるものというスタイルも定着していきました。確かに、一回であの仰々しいボトルを捨てるのは罪悪感を感じていたので、使っているシャンプーに詰め替え用があるのはマストでした。でも、シャンプーのボトルの詰め替えは「ボトルを綺麗に洗い、水滴が残らないよう乾燥させる」ということが大切になります。

これって結構ムズカシイです。あの細い口からきれいに洗えているかハテナだし、あの細い口から中に水滴が残らず乾いているか自信ないし、ポンプのところなんて洗えているか、乾いているかもわからない。しかも明日のお風呂時間までに全部のミッションを完了できるんだろうか?

それらがちゃんとできていないと、ボトルを水ですすいだあとに残った水滴により雑菌が繁殖してしまうのです。きれいに洗うためにシャンプーしているのに、雑菌をつけていたとしたら本末転倒。また、成分によっては混ぜることで反応が起こるものもあるらしく、違う種類のシャンプーを混ぜてはいけないらしいのです。お気入りをのシャンプーがないわたしにとってまたもや高いハードル!買ったなら3回くらいは同じものを使用しないと、詰め替え用がある意味がナッシング。なんだか色々プレッシャーがかかってきました。

そんなこんなで、毎日毎日繰り返し行われる髪を洗うというルーティンに定番お気入りアイテムがないことは、ちょっとした、いや結構な悩みでした。

そんな時に目にした記事で「ノンシリコンに次ぐnextブーム、美容マニアのみならず世界中でじわじわと人気を集め、今ではトレンドとなりつつあるシャンプーバー!」というものをみつけたのです。

え?そうなの?そんなブームきてたの??

聞いてないです!

田舎に住んでいるからか、その波こちらまできていないです!

慌てて調べてみると、シャンプーバーとは固形石鹸とは別物で、以前失敗してしまった石鹸シャンプーとは違い、水を含まず、シャンプーの美容成分を植物のオイルやクレイなどぎゅっと固めたといった感じのもののようです。水を含んでいないので合成保存料もボトルもいらない、というわけなのです。

ですよね、水ならお風呂場にはたんとありますよ!わざわざボトルにいれてよいしょよいしょと調達してくること自体なんだったんだろう、詰め替えるためのあのミッションを思い浮かべると、もう、目からウロコでした。

そして髪にも良いだけではなく、シャンプーバーは紙での梱包が一般的で、ボトルがないことは「詰め替え」というやり方を2歩も3歩も飛び越えるほど、環境に優しいではないですか。プラスチックボトルの問題だけでなく、輸送コストだってかなりかかっていたはずです。

いいことしかない!

まだ使ってもないけれど、そのときからもうシャンプーバーにかなり好意的な気持ちになりました。そして、今度こそベスト1を、わたしの定番のシャンプーはこれですというのを、シャンプーの写真をSNSにあげたくなるほど好きなものを見つけようと、静かに強く思ったのです。それはわたしのためだけじゃなく、地球のためにもなると思うと、使命感も伴うくらいの気持ちでした。

その思いゆえに、序章だけで長くなってしまったので、そうしてみつけたシャンプーバーについては次にまた書きたいと思います。

世界で起きているnextトレンド、シャンプーバーの波の前に、サーフボードを抱えやっと立ったのでした。

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