カラダと意識をつなぐ

ヨガ

COLUMNBODY

2021.0528

ほんの数年前まで、ヨガのイメージ=柔軟性、カラダのやわらかい人がたしなむものだと思っていました。

わたしは遺伝的に股関節が硬く、日常生活には問題ないけれど、あぐらがうまくかけません。イベントや友人の誘いでヨガクラスに参加しても、できないアーサナ(ポーズ)があって、少々のコンプレックスもありました。なんなんこの体勢、この足の曲げ方、苦行か!

そんな折、アーユルヴェーダの先生が教えてくださったのが「ヨーガ療法」でした。ヨガにもいろいろな流派(?)があると、うっすら知っていたけれど、療法って……?

なんでも試したい性分なので、さっそく検索して、トータルで10ヶ月ほど通いました。クルマで15分、毎週木曜日の夜のクラス。ローカルのスポーツクラブが運営していて、おばちゃまやご夫婦、親子が参加するゆったりとしたクラスでした。

高校生の母親だという先生は、関西弁混じりのクリスチャン。気さくな方で、気負わずにカラダとの向き合い方を指導してくださり、そのバランス感覚がわたしにフィットしました。

ヨーガ療法のクラスでは、呼吸を数えることに集中する、体調に合わせて選ぶ、それぞれのペースで行うことが大切だと、毎回念を押されました。(周りと比べないよう、目をつむることも推奨)。

いやぁ普段から、いかに自分が周囲の目を気にして動いていたかを痛感。それに、自分の意識や呼吸に集中する時間って、とっても豊かで満たされるんですね。

通い続けてみて、アーサナ(ポーズ)の意味にも目からウロコ。反らして丸めて背骨をゆるめる、転びにくくなる筋肉づくり、喉元を鍛えて誤飲防止! そっか、たんなる柔軟じゃなくて、筋トレや健康体操でもあるのかぁ。アーユルヴェーダの先生によると、ねじるポーズは背骨の血流をよくするのだとか(マッサージでは届かない部分だそうです)。

ヨガの動きにどんな効果があるかを知ると、がぜんモチベーションが上がります。

ヨガの語源は「つなぐ」。カラダと意識をつなぎ、わたしと宇宙をつなぐひととき。

ヨガの終わりのシャバアーサナ(死体のポーズ)は、静寂の中で自分の鼓動だけが鳴り響き、まるで宇宙にふんわりと漂っている心地がして、言葉にならないくらいの至福です。

 

ek 旅が好き。のんびりも好き。日々のくらしをよりよく、すこやかに愉しむヒントをお届けできればうれしいです。

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