ひょんなことからヨガを体験してみた #001

「ストレスを感じるとすぐお腹が痛くなって…」

「最近、めまいがして…」

そうつぶやくたびに、仕事場の先輩は私によくこう言いました。

「自律神経が乱れているんじゃない？ヨガやったら？」

聞き慣れない「自律神経」という言葉と、自分とは正反対の世界だろうと思っていた「ヨガ」という言葉に、その時は何を適当なことを、と心の中でつぶやいていました。

体調不良になる理由は「睡眠・運動不足」と「野菜を食べていない」
そんなシンプルなものしか思い浮かばなかったのです。

その考えが一変したのが、たまたま見学で訪れたジムでヨガを体験した時。

「ヨガ」と聞くと、綺麗な長髪のお姉さんが自然に囲まれた空間で、おしゃれにポーズを決めている姿を思い浮かべていたのが、数年前の私。

でもそこには、老若男女、さまざまな方達が思い思いの動きで、ヨガを楽しんでいました。

こんなにメジャーだったのか！という驚きと共に、私がヨガをすることに対してよくわからない壁を作っていただけだったのだと気づきました。

初めてで緊張していた私は、そそくさと端っこへ。恐る恐るヨガマットを敷き座ってみました。
実際始まってみると、地に足をつけて背筋を伸ばして息を整えるだけでも思ったよりも大変。

「右手を後ろについて、体を持ち上げて、左手を伸ばしましょう」

そんな言葉通りやっても、バランスが取れず体が小刻みに揺れてしまったり。膝を曲げるとポキポキ音が鳴ったり…

でも意外とそれは私だけではなくて、目の前のお兄さんがプルプル震えていたり、ポキポキ音の大合唱が鳴ったり。
皆一緒なら大丈夫だという安心感で、ちょっと気が楽になりました。

そして１回目は大変！という感想しかなかったのに、回数をこなすうちに、「どこを伸ばすべきなのか」「どんな呼吸をしたら楽になるのか」が少しだけわかってきて、寒い冬でも体が温まっていることに気づきました。

こうなると一気に体への興味が湧き出す私。

今まで必死に食物繊維を取ったり、辛いものを控えたりして、我慢に我慢を重ねてお腹の調子を整えようと思っていたけど、もしかして、ヨガも健康のキーになるんじゃないか。

仕事場の先輩が言っていた「自律神経」というものが、どうやらヨガによって整えられ、体の調子が良くなっているのかもしれない…。

そんな予想を立てた私は、ヨガと自律神経について調べ出すのでありました。

HT体の硬いインドア派。パソコンを触るのが好きだけどついつい姿勢が悪くなって腰が痛くなるのが悩み。 ゆるめのヨガを始めてから少し健康志向になり、食事や運動への関心が高まりつつあります。